パニック障害 発症から現在まで


平成20年の10月のことでした。夕食中に襲ってきた発作。
食べたものが、のどに詰まり呼吸が止まった感覚。
動悸と血の気が引き、今にも、狂って、死んでしまいそうな感覚。

呼吸が乱れ、口の中は唾液も出ずに、乾ききっている。
恐怖感の中、救急病院に家内と向かう。
診断の結果、身体的には異常なし。心因性の疑いありでした。

数多くの心療内科、精神科に電話するも、「当院は、予約制で急患は診れません、予約して来院してください」とのことでした。
とても辛かったのを、覚えています。
一件だけ診ていただける病院がありました。神経内科でした。

さっそく診察をして頂けました。
先生にすべて症状をお話しすると、うなずきながら、「パニック障害ですね」と・・・
精神安定剤を頂き帰りました。

食事も喉に通らなかった私が、薬を飲むなり、徐々に食事もできるようになりました。
しかし、1週間もせずに、またあの発作と、また発作が来るのでは?という不安を常に持ち始めました。
それでも、家族を食わせていかなければならず、必死で、仕事に行く、日々でした。

運転中の発作は、毎日でした。言うまでもなく・・・絶望的でした。
昼は休憩していると、強い不安感と、じっとしてられないほどの、ソワソワ感。
「なんで、こんなことになったのだろう・・・」涙が溢れてきました。

仕事の休みの日も、外のざわめきが怖く、10分もかからないほどの、コンビニに行くのも怖くなりました

もうだめかも知れない・・・しかし、できるのならどうにかして治したいとも思っていました。

ちょうどその頃かな?S氏のサイトを知ったのは。
呼吸法を知った。根本治療の呼吸法。S氏を始め、数多くの仲間から回復への指導を受けた。

そして知った・・・パニック障害完治克服できることを。

呼吸法と仲間の存在が、私を前向きにさせた。SSRIの断薬後は何度か、発作を起こした。
強く落ち込むことなく「まだ、訓練が足らない」と前向きになれた。

パニック障害は、風邪を引き風邪薬を飲んで治るようには治っていかない。残念ながら。
パキシル、ジェイゾロフトのようにパニック障害の治療薬と、認定されている薬でさえ、「治す」薬ではないと思う。
薬を飲むことによって、行動療法をやり易くするためのもの。服用期間中に、精一杯、行動するといいと思う。

現在の私は、パキシル20mgの断薬、睡眠導入剤の断薬、そして(平成23年10月)は 、メイラックス1mgの四分の一錠(0.25mg)を2週間に一回服用。
そして、平成23年11月後半より最後のメイラックス断薬。ドラッグフリー。

ここで聞いてもらいたいことがあります。減薬、断薬がすべてではありません。そして、薬を飲まなくなることが、完治ではありません。
行動するために薬を飲んでも構わない。

行動することの大切さ、呼吸法でセルフコントロールすることの大切さ。回復していくことの大切さ。

そして向こうには、やがて完治という光が見えてくると思います。

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