パニック障害を完治、克服に導く呼吸法


現在、パニック障害の治療に関しては、一般的には、薬物療法、認知行動療法が、中心となっております。

三環系抗うつ剤、ベンゾジアゼピン系抗不安薬が、従来のパニック障害の治療によく使われていましたが 現在はSSRIが中心になっているようです。
しかし、抗不安薬、SSRI、だけを飲み続け、完治するのでしょうか?

薬に頼り、まず発作を抑えることは、治療の第一段階として、非常に大切なことです。
しかし、その後、薬だけに頼り続け、治療を終えるのは・・・完全に治ったといえる「完治」なのでしょうか?

私の主治医もパニック障害は薬だけでは治らない。そんなに甘くないとも言います。

では・・・何が必要か?

パニック障害を完治させる治療法ではないでしょうか。

私が日々、訓練、実践している治療法は呼吸法という治療法です。
「呼吸法」には何度も助けられました。そして今の私があるのは、呼吸法と周囲の人たちの支えがあったからと言えるでしょう。

呼吸法について説明しましょう。

秒針の付いた時計を見ながら、大体ですが、5秒鼻から息を吸って、5秒息を吐く。
その時の呼吸は、浅く、滑らかな呼吸。静かに寝息を立てるような感じです。
例えると、目を軽く閉じて、寝たふりする感じです。

私の場合、完全な胸式ではありません。腹式も混ざるような呼吸です。
秒数を、気にしすぎて上手く出来ない場合は、秒数関係なく、浅く、滑らかな呼吸、例えば10秒吸って、8秒吐いてもOKです。

肩が上がらない程度の、静かな呼吸を心がけること、鏡に自分の肩を映しながらトレーニングするといいですよ。

ただ、呼吸法をマスターするには、最低1日10分を3回以上トレーニングすることです。
マスターするには、とにかく根気が必要です。
面倒だから、今日は止めた・・・では絶対にマスター出来ません。

病院の治療と重ねて、薬は補助として呼吸法のトレーニングをするとよいと思います。

最初は、なかなか上手くいきません。息苦しくなったり、どの位の呼吸量でいいのか?など迷うこともあります。
しかし、信じて訓練をしてゆくと、必ず、呼吸法に助けられる日が来るのです。

とはいえ...何故、呼吸法がパニック障害の治療に有効なのでしょうか?

極度の緊張状態の時や、興奮状態の時、呼吸は、リラックス状態の時に比べると、呼吸回数が早くなりますよね。
心拍数は早まり、通常の呼吸量に比べると大きく深く吸おうとします。

それが、悪循環なのです。発作を起こしやすい状況になっていくのです。
極度の緊張状態から、完全なリラックス状態を作り出すのは、無理かもしれないが、しかし、緊張を和らげることは可能なはずです。

パニック障害者は、何か、行動を起こす時、常に強い緊張状態にいます。

レジに並ぶのが、苦手な人は、レジに並ぶことを、想像するだけで、緊張状態へ変わります。
レジに並ぶ前に、極度の緊張状態から、リラックス状態へ変えるために呼吸法を使ってコントロールするのです。

肩が上がらない程度の、滑らかな呼吸!寝たふりする感じの呼吸!自ら、自律神経のコントロールをする。呼吸法を使って。

それは、人間が、本来リラックス状態の時にする、普通の呼吸なのです。


私が、この治療法を知ったのは、パニック障害発症から2週間目のある日。
S氏が運営するサイトだった。

S氏は、長年パニック障害に苦しみ、名医との出会い、指導のもと、呼吸法でパニック障害を完治させたひとりである。

私は、いろんな人と出会うことが出来た。S氏を始め、いろんな仲間から指導を受けた。もちろん、私には主治医もいる。診察は毎回5分もかからず終わるが、 不満はなかった。薬局のような存在で構わなかった。呼吸法と仲間の存在が、私を変えていったのである。

呼吸法についてお話してきましたが、いきなり信じて練習しなさい、と言われても、疑念を抱くのが人間です。
私も最初から、信じて取り組んできたわけではないのです。

呼吸法の練習が終わると、こんな方法で本当に良くなるのだろうか・・・と思ったことも何度もあります。
しかし、ある日のこと、スーパーへ買い物に行ったところ、いつものように動悸が始まりました。

物は試し。さっそく実践。動悸が治まっていったのです。それがきっかけで、疑念を抱くことなく練習、実践するようになりました。
まずは、体感してください。必ず変化が出てきます。頭で覚えるだけでなく、身体で覚えこんで欲しいのです。

呼吸法を病院の治療に重ねて訓練することを強くお勧めします。

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