パニック障害とは前ぶれもなく突然、呼吸困難、動悸、しびれなどの乱れた自律神経症状に襲われる病気。
一度だけでなく、何度となくパニック発作が繰り返される。
発症率も100人中2〜3人と言われる。決して珍しい病気ではない。
男性より女性のほうが発症率が高い傾向にある。
以前は不安神経症、心臓神経症と呼ばれていたが、1992年に世界保健機関 (WHO) の国際疾病分類によって独立した病名として登録される。
パニック障害に対しての認知度はまだまだ低いが、芸能人、タレントなどのカミングアウトにより、その名を知られるようになった。
パニック障害には「パニック発作」「予期不安」「広場恐怖」の3つの症状が生じる。
パニック発作の症状
予期不安の症状
また、あの怖い発作が起きるのでは?と強く不安に感じる症状。
発作が起きる回数が多いほど、不安感も強くなり増していく。
広場恐怖
広場恐怖とは、発作が起きた時にすぐに逃げ出せれない場所や、助けを求められない場所など
ある特定の場所や、状況を避けるようになります。
例にあげると、歯医者、美容院、電車、高速道路(車を運転)、バス、長い歩道橋、レジで並ぶなど。
広場が決して怖い訳ではありません。
パニック障害の原因
パニック障害の原因は、脳内伝達物質であるセロトニンが、大きく関わっているのではないか、ということが
分かり始めました。セロトニンを含め、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの脳内物質による乱れなどです。
しかし、実はパニック障害の原因に関してははっきりと解明はされていません。
また、ストレスやショックな出来事、過労などが原因で、発症されることが多いようです。
しかし、いつまでも原因に拘りすぎてはいけません。それより、こちらでも紹介しております、呼吸法とパニック障害に効果的なもの
を生活に取り入れることをお勧めいたします。
パニック障害では?と思ったら
パニック障害では?と思える症状があれば、必ず医師の診察を受けてください。
早期発見、早期治療が大切です。精神科または、心療内科が専門の分野になります。
最近の精神科、心療内科は、自分が思うほど敷居は高くないですよ。
安心して受診されてくださいね。
内科でも、最近は知識が豊富で、適切な治療をされる医師もいるようです。
大切なことは、一日も早くパニック発作を止めることです。まずは、薬に頼ってください。
自分の体質に合う薬が、見つからないかも知れませんが、主治医とじっくり相談の上、処方されてください。
抗不安薬などの精神安定剤も、種類は豊富です。効きが強めのお薬から、弱めのお薬まで、また漢方処方を
してくださるお医者さんも増えています。
そして、大切なことは、医師との信頼関係でしょう。
心療内科も最近は、増えています。セカンドオピニオン、転院も、決して悪いことではありません。
信頼関係を築ける医師のもと、治療されることは、非常に大切なことです。